【温度・湿度管理でピアノの狂いを最小限に】

自分でできるピアノケア、日頃の温度・湿度管理

ピアノは
温度と湿度の影響を受けて
変化します。


(ピアノが変化する=ピアノが狂う)
 
ピアノの変化を直すのが調律師の仕事ですので、
もし変化しないピアノが作られたら
調律師の仕事は激減するかもしれません。
 
でも、
弾く側の方にとっては
ピアノの変化は無いに越したことはない
と思いますし、

ピアノにとっても、
変化は少ないほうが優しいでしょう

調律をご利用いただくのとは別に、
日頃から、ご自身で
ピアノのケアをしていただくことができます。

それは温度・湿度管理です。


ピアノのあるお部屋の温度・湿度管理
気を付けていただくことで、

ピアノの変化は
かなり抑えられます。



先に言ってしまうと、
ピアノのお部屋を
●除湿機
●加湿機
●エアコン

これらで温度・湿度管理をしていただいた
お客様のピアノは安定感が増し
調律時の変化がかなり減りました。

そして、
調律の回数も減りました。

※だいたい年に2~3回だったのが年1回に。
 季節変化に伴う狂いがほぼ無くなりました。

どのくらいに保てば良いのか?

●温度・・・季節ごとに快適なくらい(20℃台くらい)
●湿度・・・(冬)40%~(夏)55%


ここの数値は
人によって多少の開きが出る部分ではありますが、
私は上記のようにお伝えしています。
 

ポイントは、

人が快適だと、だいたいピアノも快適
 →体感と数値(温湿度計)、どちらも大切

急激な変動を避ける
 →エアコンの極端な温度設定など

部屋全体の空気を快適に保つ
 →ピアノにエアコン・除湿機などの送風が
  直接当たらないように
 
この3つです。

まとめ

●自分でできるピアノのケアがある

●それは温度・湿度管理。かなり有効。

●湿度は40~55%、温度は自分が心地良いくらいで。

ちなみに、
温度・湿度管理をしてくださると

 ・ピアノの変化が少ない
    ↓
 ・同じ調律時間内でより深い調整ができる
    ↓
 ・ピアノのコンディションが良くなる
 
という利点もあります。